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眼の中で炎症が起きる病気です。発症すると眼の中の前房と硝子体に炎症細胞が浸潤し、かすみ目や飛蚊症(虫が飛んでいるように見える)、まぶしく感じる、視力低下、眼痛、充血などの症状が見られます。症状は片眼だけ、両眼、交互に現れるなどさまざまで、徐々に悪化するケース、よくなって再び悪化するケースなどがあります。
免疫異常が大きな要因で、細菌やウイルスの感染、外傷、悪性腫瘍、糖尿病も要因とされますが、患者さまの3人に1人は原因不明とされています。
通常の眼科検査に加え、原因がわかりにくい場合、蛍光眼底造影検査(眼底の血管の状態や血流を調べる)や血液検査、胸部レントゲン撮影などを行うこともあります。
また、眼の中の水(前房水)を採取、リアルタイムマルチプレックスPCRを用いてぶどう膜炎を誘発したウイルスや細菌、真菌などがあるか調べます。
原因に応じて、炎症をおさえるためのステロイドホルモンの点眼や内服薬を基本に行います。効果がない場合、副作用が強い場合は、進化した免疫抑制療法を組み合わせるなどして、治療の効果を目指します。
